仕事
潜水士定年後、送気員として雇ってもらう。
 見た目は遊び人だが中身は思いっきりの硬派。フリーダイバーとして日本全国を渡り歩いてきた異色の潜水士。
 「潜水士は天職」と言い切り、常に頭の中は仕事でいっぱい。技術や機材などの勉強を怠らす、今までのやり方にこだわらない、新たな方法を常に摸索し続ける。黙々と仕事に取り組む姿勢は、宮下に継ぐ「職人ジュニア」との呼び声も高い。
 「仕事ばかりでは視野も狭くなるから趣味を持ちたい」とは思っているが、それも違った角度から仕事を見つめてみたいため。どこを切っても、仕事が出てくる、根っからの仕事人。
 仕事は「常に大変、常に感動」。辛いことも多いけど、嫌とか逃げ出したいとは思わない。マゾじゃ ないけど、それも楽しい。
 ほかの仕事に比べて、危険も多いかも知れないけど、それなら「危険に遭遇しないためにどうすれば良いか」をいろいろ考える。全部、それなりに楽しみながらやっています。自分が正論ということではないけど、この仕事は古い伝統がそのまま残っていることが多い。それを変えることも必要じゃないかと思います。